知っておこう!「マヌカハニー」の、あ・の?マーク・・・?

マヌカハニーを購入しようとした時に、「UMF」「MGO」などの記号と数字を

見かけると思います。

これらが何を意味しているのか・・・?

何が違うのか・・・?

ご存知ですか?

これを知らずに、「マヌカハニー」を購入すると、『大失敗!!』

するかも・・・。

 

ニュージーランド政府が認める「マヌカハニー」のライセンス

「マヌカハニー」の最大の特徴である「抗菌活性力を表す指標」として、

UMF、MGS、NPA、MGO、という規格があり、それぞれで数値化し

商品のボトルに表示されています。

 

これらの規格は、それぞれ別々の団体(組織)が独自の検査方法により

数値化しているので、違う規格表示のものを比較することは難しいですが、

ほとんどは、数字が大きいほど抗菌力に優れていると言えるようです。

ボトルなどにこれらの表示や記載がされていないものは、

いずれの規格にも検査がされていない、もしくは検査されていても数値が低く

表記されていない可能性があります。

どの規格で検査をして、その結果の数値がいくらだったのかを

きちんと表示されているかの確認が必要ですね。

また、不明な場合は、メーカーや販売者さんに確認しましょう。

 

UMF

「UMF」は、マヌカハニーの抗菌活性力を数値化することを最初に始めた規格です。

1998年に、マヌカハニーの研究第一人者であるピーター・モラン博士によって

「UMF」規格が誕生しました。

UMFとは、「ユニーク・マヌカ・ファクター(Unique Manuka Factor)」

つまりは当時、マヌカハニーだけに含まれていて他のはちみつにはない特別な抗菌成分

が何であるか分からなかったため、その成分のことを「マヌカハニーの独自の要素」

呼ばれていた。

その頭文字をとって「UMF」と名付けられました。

 

UMFで表示されている数値は、マヌカハニーの抗菌活性力成分が同じ濃度の

消毒薬であるフェノール水溶液と同じ抗菌作用があることを示しています。

例えば、「UMF20+」と表示されていれば、濃度20%のフェノール水溶液と

同じ抗菌力があるということです。

この数値が高ければ高いほど抗菌活性力も高いということです。

ちなみに病院などで一般的に使われるフェノール水溶液の濃度は、5%程度です。

「UMF20+」のマヌカハニーの抗菌力がいかに高いか!驚きですね。

 

このUMFの検査では、検体中に含まれる一般的なはちみつの抗菌成分である、

過酸化水素をカタラーゼで分解し土地覗いた後に、マヌカハニー特有の抗菌成分、

食品メチルグリオキサール(MGO)の抗菌成分だけをテストしています。

 

過酸化水素自体にも殺菌力があると言われていますが、私たち人が口にしたとき

私たち自身のもつ酵素(カタラーゼ)の影響で分解され、体内ではその殺菌力は

発揮できないのです。

 

UMFは、ニュージーランドのアクティブマヌカハニー協会(AMHA)の基準に

認められた会員メーカーだけが、UMFブランド(マーク)を使用することができる

ので、商品に表示されている数値と中身の整合性の監視、監理が行われています。

なので、UMFマークの表示がされた商品は、抗菌力だけでなく商品の品質も保証され

ているようなものですね。

 

MGS

 

「MGS」は、UMF規格の発起人でもある、マヌカハニー研究者の第一人者ピーター・

モラン博士自らが抗菌活性力を保証する規格。

モラン・ゴールド・スタンダード(MGS)です。

ピーター・モラン博士は、協会立ち上げにもかかわった、UMFが自身の考えと

異なる方向に向かっていくと自ら協会を脱退し、このMGSを設立しました。

検査は、UMFと同じ検査方法ですが、MGSの方が従来のUMFよりも精度が

高い最新の方法を採用している?そうです。

現在は、ワトソン&サン社のみが使用している規格です。

 

NPA

「NPA」:Non-Peroxide Activityの略称で、食品メチルグリオキサールを意味する

非過酸化水素のことです。

NPA規格はUMF規格と同じ検査をおこない数値化をしています。

このため表示されている数値は、UMFと同じで、同等の抗菌力の効果を期待できます。

UMFとの違いは、アクティブマヌカハニー協会(AMHA)の加盟メーカー以外でも

検査をおこない抗菌効果をラベル表示することができ、協会のメンバーシップやロイヤ

リティーなどの費用がかからないため、メーカーが競争力のある価格、つまりより安く

マヌカハニーを販売できるということです。

ただ、UMFのように市場での監視・管理、品質検査はされていません。

 

MGO

「MGO」は、2008年にドイツのドレスデン工科大学のトーマス・ヘレン教授と

ニュージーランドのマヌカヘルス社が独自に確立した規格。

トーマス・ヘレン教授が発見した抗菌性物質、MGO(食品メチルグリオキサール)

と名付けれ、長年マヌカハニーの特別な抗菌活性力と考えられていた「ユニーク・

マヌカ・ファクター」が、このMGO(食品メチルグリオキサール)だと分かったのです。

MGOマークは、1kgのマヌカハニーに何mgのMGO(食品メチルグリオキサール)が

含まれているかを示し数値化した規格です。

例えば、「MGO100+」のマヌカハニーには、100mg/kgの食品メチルグリオキサールが

含まれているということです。

MGOの検査方法はUMFよりも正確性が高いといわれ、食品メチルグリオキサールを

キノキサリンに変換し分析をする検査方法を採用されています。

この検査方法では、より誤差の少ない食品メチルグリオキサールの含有量が測定できる

そうです。

現在は、UMF、MGSの商品であっても、MG(食品メチルグリオキサール)の
含有量の
表記が義務付けられています。「UMF20+」という表記とともに「832+MG」

などと併記されているはずです。(「MGO832+」とは表示されていません)

 

TA

TAという検査方法もあります。これは、トータルアクティビティー検査(TA)と呼ばれる

はちみつの検査方法で、マヌカハニーだけではなく、その他のはちみつでもこのTA表示を

表記しています。

例えば、オーストラリア産で抗菌力が高いと有名なジャラハニーなどは、抗菌力成分の検査は

このTA検査を行っています。

UMFなどの検査では、はちみつ中の過酸化水素を取り除いた状態での、食品メチルグリオキサ

ールの検査を行うのに対し、TAでは、過酸化水素と食品メチルグリオキサールを合わせた抗菌

力の検査としています。

UMFと同じく比較等級法による検査で、黄色ブドウ球菌への殺菌力が同濃度の消毒薬フェノー

ル水溶液と同じ効果があるかを検査します。

例えば、あるマヌカハニーに含まれる抗菌力が、食品メチルグリオキサールが10+、過酸化水素が

10+とすると、UMF規格ではMGOのみを示す「10+」と表記されますが、TAでは、食品メチ

ルグリオキサールと過酸化水素の両方の抗菌力を示すため「20+」と表記されます。

マヌカハニー以外の食品メチルグリオキサールを含まない、”はちみつ”にはいい検査方法ですよね。

しかし、マヌカハニーのもつ独自の抗菌成分である食品メチルグリオキサールの効果を期待して

購入しようとしている消費者には、なんだか紛らわしい表示だと思います。

だって「20+」と表示されていても、そのうちのいくらが食品メチルグリオキサールなのかは

分からないのですから・・・。

 

おまけ


「UMF10+」や「MGS20+」、食品メチルグリオキサールの含有量を示す「263+ MG」。

これらの数値の後ろについている「+」

これは、「それ以上を保証しますよ」と、いう意味です。

「UMF10+」なら、「10以上」の効果はありますよ~。

って、ことですね。